「神様・人・モノが味方になる習慣」とは?享年62歳で亡くなられた小林正観さんが、40年間の研究でいちばん伝えたかった「ベスト・メッセージ」とは?「人間関係」・「仕事」・「お金」・「病気」・「子ども」・「運」・「イライラ」・「男女」など、あらゆる悩みが解決するヒントがあります

「モノ」に「ありがとう」を言うと、
奇跡が起きるらしい

「ありがとう」を言った数がある一定数を超えたとき、奇跡としか言いようのない現象となって、その人に降り注ぐことがあります。

 しかも、「ありがとう」を言うときに、「心は込めなくてもいい」というのが私の考えです。

心を込めなくても大きな効果が得られるのが、「ありがとう」のすごいところだと思います。

「ありがとう」を、ただひたすら3日間、「心を込めない」で言い続けた人から、このような話を聞きました。

 1日目と2日目は何事もなかったそうです。ところが、3日目の朝、夫を送り出したあとに「ありがとう」を1000回ほど言っていたら、突然、お腹の底から熱いものがこみ上げてきたそうです。

 熱いものはそのまま口を通り過ぎて上に上がり、やがて、目から「滝のような涙」が流れはじめたといいます。

 そして、涙が出てからは、心の底から「ありがとう」と思えるようになって、それどころか、コーヒーカップやお皿など、身のまわりにあるものが、「ありがとう」と自分に話しかけてくるような気がしたそうです。

 彼女は、「お礼を言うのは、自分のほうだ。こちらこそ、感謝だ」という気持ちになって、身のまわりにある、一つひとつのものに、「こちらこそ、ありがとう」「こちらこそ、ありがとう」と、感謝を伝えました。

 なぜ、身のまわりのものが、「ありがとう」を言い返しているような気がしたのでしょうか?

彼女が「ありがとう」を言い続けていたことで、「モノ」の中に入っていた魂が、目を覚ましたのかもしれません。

 この女性から「ありがとう」を言われ続けた結果、椅子、机、時計、黒板、サインペン、シャツ、ベルト、コーヒーカップ、お皿といった「モノ」の中に「ありがとう」のエネルギーがどんどん溜まっていって、「ありがとう」のエネルギーがある時点で臨界点に達してあふれ出し、「ありがとう」と言われていると感じたのかもしれません。

「モノ」たちは、ニュートラルな状態で存在していたのに、女性が口にした「ありがとう」のエネルギーを溜め込み、やがてそのエネルギーが臨界点を超えて、あふれ出したように感じたと、考えることができるでしょう。