ドル高転換は
日本企業にとっての神風に

 下記の図表2は日米の長期金利差とドル円相場の推移である。米トランプ新大統領の財政支出拡大政策期待から米国10年長期金利が急上昇しており、日米10年長期金利差は約3年ぶりの水準まで拡大している。

◆図表2 日米長期金利差とドル円相場

トランプノミクスで日本企業に円安の神風、世界は財政拡大へ<br />

 また、以上の日米金利差の拡大とともにドル円相場も図表2のように円安ドル高地合いになっており、足元、110円台にまで戻った。今年10月の日銀短観で示された想定為替レートは107円程度であるので、現在の為替水準ならば年初来続いた円高による株式市場の悪循環が断ち切られる可能性もある。これは、日本企業にとっては神風だ。 

トランプノミクスで日本企業に円安の神風、世界は財政拡大へ<br />

 以上のようなドル高は極めて経済学の理論に沿ったものだ。以下の図表3はマクロ経済学の標準的理論、いわゆるマンデル・フレミング理論による為替への影響をまとめたものだ。現在のポリシーミックスは、今後、12月に利上げが予想され(金融引締め)、財政の拡大が期待されることで、典型的な自国通貨高(ドル高)となる。