トランプ氏の武器は
コピーライティング術
トランプ氏は「政治経験」「若さ」という武器なし、劣勢からいかに大統領の座をつかんだのか?
それは、トランプ氏の巧みなスローガン術というべき、コピー術が大きな武器になったからである。
世の中を支配する2つの大きな力は、「言葉」と「数字」だ。
人は「言葉」によって影響され、「数字」によって管理されている。
だが、この2つを比較すると「言葉>数字」の図式になる。
つまり、言葉の影響が大きい。
アメリカ国内景気を好転させたこともない、つまり「数字」の実績を持たないトランプ氏が、支持されたのは、「言葉」の影響が大である。
その「言葉」をビジネススキルへ昇華させたのが、「コピーライティング」だ。
拙著、『最強のコピーライティングバイブル』でも紹介しているが、人を惹きつけ、読み手に行動してもらうためには体系立った手法がある。
[手法1]
書くな、まず考えろ!
コピーを書く前に、戦略を考えるのが最優先だ。
戦略とは、「ターゲット×提供価値」を考え抜くことである。
とくに、ターゲットを定めないとコピーは絶対に刺さらない。
[手法2]
キャッチコピーの4大法則で目を惹きつけよ!
キャッチコピーで目を惹きつけられなければ、何も始まらない。
一度、目を惹きつけられれば、仕事の大部分はすんだも同然だ。
そのための法則は4つある。
・法則1:得になる ⇒「お得感」はあるか?
・法則2:新情報 ⇒「新しさ感」はあるか?
・法則3:好奇心 ⇒「珍しさ感」はあるか?
・法則4:簡単な方法 ⇒「お手軽感」はあるか?
では、トランプ氏の場合はどのようにコピーの法則を活用していたのだろうか、ヒラリー候補と比較して、分析してみよう。