李克強総理が国務院の会議の中で、内通者が資金の不正流出を引き起こしたと激しく非難したとのニュースがネットを駆け巡った  Photo:Reuters/Aflo

11月19日、李克強総理が会議で内通者がいると激しく非難したという評論がネットメディアに掲載され、一時猛烈な勢いでネット上に拡散した。中国では党の新聞やテレビニュースでは、大物指導者の言葉がそのまま報道されることはない。この論がネットに流れた背景を探る。

 さる11月19日の夜6時近く、『鳳凰網(フェニックスネット)』に「李克強が会議で激しく非難 内通者が抜け道をつくり、資金の不正流失を引き起こした」という評論が掲載され、一時猛烈な勢いでネット上に拡散した。

 その記事の報道によれば「10月29日、国務院で特定テーマ会議が開かれ、その会議の席上、李克強総理が、『二つの顔を持つ(裏表のある)人物』が故意に抜け道をつくり、資金の不正流失を引き起こした。その犯罪者はこの会議室内にいる可能性もある、と激しく非難した」という。

 総理が開いた会議については、中央テレビの7時のニュース『新聞聯播』で当日のうちに必ず何らかの言及がなされる。そこで、ことの真偽を確かめるべく10月29日及び30日の『新聞聯播』を調べたメディアがあったが、「この2日間、番組で国務院の特定テーマ会議に関するニュースはなかった」という。この2日間には総理に関するニュース自体、まったく放送されていなかった。

 ただ、そのメディアによると『新聞聯播』では、10月28日に李総理が国務院党グループ会議を開いたというニュースがあった。その議題は「党の第18期中央委員会第6回全体会議(6中全会)精神を深く学んで徹底させ、国務院の全面的かつ厳しい党の管理活動をさらに進める」というものであったという。

 この会議で指摘されたのは、「党の政治規律と政治的品行を厳守し、党の規約を根本として遵守し、党の組織生活の各項目の制度を堅持し、党内の政治生活の政治性、時代性、原則性、戦闘性を増強する必要がある。権力運営の制約と監督システムを完全なものとし、腐敗防止能力やリスク回避能力を増強し、固い信念や厳しくて公正な規律、勤勉で廉潔な公務員チームを育てる必要がある」ということであった。