キュレーションサイトというビジネスは、ここに目をつけたのだ。先ほどの既存メディアのビジネスモデルと、キュレーションサイトのビジネスモデルの差分を整理してみよう。

 (A)運営側は最初から高く売れるテーマ、ワードだけに目をつけて、それに関する記事を書かせる。

 (B)記事の中身の基本構成は、インターネット上のサイト記事をまとめることで叩き台をつくる。

 (C) 記事を書くライターをクラウドで集める。このことで低コスト(20分の1)で大量の記事を集めることができる。

 (D)SEO技術を駆使してグーグル検索での記事の表示ランクを徹底的に上げる。

 (E)テーマやワードの高い集客力を武器に、高額の広告料を手に入れる。

 キュレーションメディアが力を入れるポイントは、このように既存メディアと大きく違うのだ。そして問題なのは、このやり方の方が、楽にたくさんのお金を儲けることができることだ。

筆者のヒット記事で検証
「こうすれば誰でも記事をつくれる」

「そんなことを言っても、記事の面白さでは既存メディアに勝てないだろう」と思う人も多いかもしれないが、そうとも言えないところがこのビジネスモデルの優れたところだ。筆者の記事をパクるケースでそれを説明しよう。

 先週、15万PVを稼いだ筆者の連載記事「ジーユーが兄貴分のユニクロをたぶん追い抜く理由」だが、もし私がキュレーションメディアの運営側で「ジーユー」や「ユニクロ」がキーワードとして売れると考え、以下のような執筆マニュアルを作成したとしよう。

「発注書:『ジーユーがユニクロを抜く』という記事を書いてください。基本構成は以下のとおり」

(1)ユニクロの直近の業績が頭打ち(※ここに2ちゃんねるへのリンクを貼ってあるとお考えください)

(2)このままではH&MやZARAを抜くことは難しい(※ここに個人ブログへのリンクが貼ってあるとお考えください)