書く「ひと手間」が
大事である

――部下指導や育成の面でも、「書く」という行為は重要だと思われますか?

和田 すごく大事です。営業時代は、成果を出した部下の自宅に「おめでとうカード」を送っていたほどです。

田島 手書きで、ですか?

和田 はい。会社で「おめでとう」と口頭で伝えるのは簡単ですがそれだけで終わらせず、その日帰宅したら「○百万円達成おめでとう。これからも期待していますね」と一筆書かれたカードが届いているわけ。手帳の間にはさんで大切に保管してくれる部下もたくさんいました。

田島 部下にとっては宝物でしょうね。

和田 手紙はモチベーションアップ効果が高いんです。わざわざ書いたという「手間」が相手に伝わりますから。この人は私のために30分使ってくれたんだって。

田島 30分間は、自分のことを考えてくれたわけですものね。

和田 それをわざわざ言わなくても手紙が代弁してくれるんです。人は自分のことを考えてくれる人が好きだから、この人についていこうとか、この人のために頑張りたいという気持ちが芽生えると思います。

――手紙は相手のことを思う行為なんですね。

和田 ただ、少し女子っぽい行為とも言えます。男性はあまり手紙を書かないかもしれません。

田島 だからこそ効果絶大じゃないですか?達筆じゃない男性が頑張って手書きしてくれたら、グッときます。

和田 きますね(笑)。メールでポンと送られるメッセージより好感度高いです。男性こそ手紙を書くべきですね!

田島 手帳と手紙、すぐに書店と文房具店に行きたくなります。

2人のトップ営業ウーマンのノート術・手帳術のお話は尽きません