部下とのコミュニケーションは
デジタルだけでは足りない
――田島さんは『プレイングマネジャーの戦略ノート術』で、アナログとデジタルを掛け合わせたハイブリッド式を紹介しています。
和田 部下の方々は、やっぱりコンピュータの会社だからデジタル派が多かったのですか? 基本的にスケジュールや数字管理はパソコンでします、みたいな。
田島 どうでしょう。上司の中にはとことんアナログ派の人が一人いたんですけど、効率化や利便性を追求して結果的にデジタルに行き着いた人は多かったかもしれません。
和田 けれど、田島さんは、あえてデジタルに一本化しなかったんですね。
田島 マネジメントという意味では、こちらの思いや熱量がデジタルだけだと伝わりにくい気がしたんですよね。とくに部長になったばかりの時は、こちらから積極的に部下とコミュニケーションをとる必要があったので、伝え方に工夫をこらしました。
和田 『プレイングマネジャーの戦略ノート術』に、手書きの付箋を活用しようと書かれていました。アナログの手書きはその人の温度感が伝わりますよね。
田島 そう思います。達筆である必要はないけど、やっぱりそのマネジメント的な、じゃあどうやってコミュニケーションをとっていこうかとか、どうやって人に気持ちよく動いてもらうかっていう時に、やっぱりアナログ的な要素は絶対にあったほうがいいと思います。