女子はイ・ボミが約1億7600万円で2年連続賞金女王になった。こちらも11月20日に終わった最終戦の結果次第で、2位の申ジエと3位の笠りつ子に逆転の可能性があったが、イ・ボミが逃げ切った。

 なおアメリカの男子プロゴルフツアー(PGA)の今季賞金王には全米オープンを制したダスティン・ジョンソンがなった。獲得賞金は約10億3000万円。ちなみに松山英樹は獲得賞金約4億6000万円でランク9位だ。9位で日本の賞金王の2倍以上稼いでいるのだから、PGAツアーの賞金の高さとそれに比例する厳しさが分かる。2017年度のツアーはすでに始まっており、松山の賞金ランクは現在堂々の1位。このまま首位を突っ走ってもらいたいものだ。

 公営競技は年末に賞金王を懸けた大一番が控えている。競輪は12月30日に行われるKEIRINグランプリ(立川)の決勝の優勝賞金が1億160万円、競艇は12月25日に行われるSGグランプリ賞金王決定戦(住之江)の決勝の優勝賞金が1億円。最後の最後でこれだけ高額の賞金レースが行われるのだから、出場する賞金ランク上位の選手すべてに賞金王の可能性がある。

 戦うのはいずれも、これまでに勝利を重ね獲得賞金を積み上げてきた実力者ばかり。その彼らが最高の栄誉と1億という賞金を1戦に懸けて戦うのだから、見応えがあることは間違いない。ちなみに現在の競輪の賞金ランク1位は村上義弘で獲得賞金は約1億2750万円、競艇の1位は石野貴之で約1億1480万円。最後のグランプリで優勝すれば年間賞金は2億円を超えることになる。

 オートレースも12月31日に行われるスーパースター王座決定戦(川口)で賞金王が決まる。同じ公営競技でも競輪や競艇に比べオートレースはレース場が少なく市場が限られているため、優勝賞金は3000万円。だが、1レースでこの賞金はやはり高額で、ランク上位の選手はこの1戦にすべてを賭けて臨む。現在の賞金ランク1位は鈴木圭一郎で約7800万円。オートレースの賞金王の年収は1億を超えるかどうかといったところだ。

 一方、中央競馬の騎手に賞金王という評価はない。主役は馬という考え方があるからだろう。評価は賞金よりも勝利数(リーディングジョッキー)だ。が、勝利数が多ければ当然、獲得賞金も多くなる。そして今年最も賞金を稼いだ騎手は12月25日に行われる有馬記念で決まる。今年の優勝賞金はなんと3億円なのだ。

 なお優勝賞金の取り分は馬主が80%、調教師が10%、騎手と担当厩務員が5%ずつと決まっている。だが、3億円なら5%でも1500万円が入ることになる。ちなみに勝利数は現在、1位のクリストフ・ルメールが177勝、2位の戸崎圭太が176勝と競り合っていて、総賞金から算出した(5%)獲得賞金もルメールが約1億7600万円、戸崎は約1億6200万円と拮抗。3位のミルコ・デムーロは約1億5400万円でそれを追っている。有馬記念の成績次第で今年最も稼いだ騎手が決まるのだ。そうした観点でレースを見ると、ひと味違う楽しみ方ができるかもしれない。