先週はアメリカの経済誌「フォーブス」が発表した2016年スポーツ選手長者番付が話題を集めた。錦織圭が世界の29位にランクされたからである。

 世界の頂点で活躍するスーパースターは、とんでもない額の年収を得る。1位になったクリスティアーノ・ロナウド(サッカー)は年俸や賞金で5600万ドル、スポンサー収入などの3200万ドルを含めると合計8800万ドル。日本円にすると約93億3000万円を稼いだことになる。2位はやはりサッカーのリオネル・メッシで約86億3000万円、3位はNBA(プロバスケットボール)のレブロン・ジェームズで約81億8000万円。

 以下、4位=ロジャー・フェデラー(テニス)、5位=ケビン・デュラント(NBA),6位=ノバク・ジョコビッチ(テニス)、7位=キャム・ニュートン(NFL)、8位=フィル・ミケルソン(ゴルフ)、9位=ジョーダン・スピース(ゴルフ)、10位=コービー・ブライアント(NBA)と続き、ここまでは50億円以上の年収を稼いだ。

ボルト、パッキャオよりも上!
錦織圭が日本人選手で過去最上位に

 錦織は約35億5000万円で昨年の92位から29位へジャンプアップした。この位置に日本選手が入ったのは初めてのことだし、前後にランクされる選手を見ても、そのすごさが解かる。たとえば同じ20位台には21位にサッカーのネイマール(約39億8000万円)、22位にズラタン・イブラヒモビッチ(約39億6000万円)がいて、金額的にもそう差はない。また、錦織より下位には32位に陸上のウサイン・ボルト(約34億5000万円)、49位にサッカーのウェイン・ルーニー(約27億7000万円)、63位に昨年、フロイド・メイウェザー・ジュニアと世紀の対決をしたプロボクシングのマニー・パッキャオ(約25億4000万円)などがいる。収入額はプロアスリートの価値の証し。テニスだけでなく、すべてのプロスポーツのなかでも錦織はスターとしての存在感を示すようになったのだ。なお、年収ベスト100にはもうひとり日本人選手が入っている。MLBの田中将大で74位(約24億4000万円)だ。

 プロテニスでベスト100に入っているのは7人。年収順に並べると、フェデラー(約71億9000万円=全体の4位以下同)、ジョコビッチ(約59億1000万円=6位)、ラファエル・ナダル(約39億8000万円=21位)、錦織、セレーナ・ウイリアムス(約30億6000万円=40位)、アンディ・マリー(約24億4000万円=74位)、マリア・シャラポア(約23億2000万円=88位)。