「睡眠相後退症候群」の対処法

 万が一、不規則な生活をしてしまい、セルフ時差ボケ状態をつくりだしてしまった場合は、早め対処をしよう。放っておくと、症状が数ヵ月~数年も続いてしまうことがある。体調不良が慢性的に続くことで、自信がなくなったり気持ちが落ち込んだりして、抑うつ症状につながってしまうこともあるので、注意したい。

 対応策としては、起床時刻をしっかり定め、夜は思い切って「眠くなるまで、何時になろうとふとんには入らない」という時間療法が有効だ。
「朝6時に起きる」ということだけ定め、深夜2時になっても3時になっても、眠くならないうちはふとんには入らない。

 すると、たとえその日の睡眠時間が1時間半ほどしかとれなくても、睡眠時間が足りないために、翌日の夜にはしっかり眠くなる。眠くなったら早めに寝て、また朝6時に起きる。起床時刻を定めたまま1週間ほどたったころには、体内時計は元のリズムに戻っているはずだ。

 ただし、これはあくまで最悪の事態の対処法である。休日、平日を問わず、普段から睡眠の質を高めることをしっかり意識しよう。そうすれば、短い睡眠時間でも充実した毎日を送れるようになる。平日、休日ともにこれまで以上に素晴らしい日々が待っているはずだ。そのために、拙著『朝5時起きが習慣になる「5時間快眠法」』もぜひ参考にしていただけると嬉しい。