いよいよ本日2月16日から1ヵ月間、確定申告が行われる時期になった(個人の所得税の場合)。

多くの納税者が「余計な税金は納めたくない」とか、「納めすぎた税金を取り戻したい」と思っている一方で、申告・節税に関しては、「難しくてよくわからない」と拒否感を抱いているようだ。

また、不況の影響を受け、最近増えてきているのが、本業の傍ら副業でしたたかに稼ぐ“副業サラリーマン”の存在。

そこで、2月11日に発売された、『個人事業、フリーランス、副業サラリーマンのための「個人か? 会社か?」から申告・節税まで、「ソン・トク」の本音ぶっちゃけます。』(“ぶっちゃけ本”)の著者で、2000人超の経営者と対峙してきた起業専門の“ぶっちゃけ税理士”こと岩松正記氏に、「合法的な裏技を使って、少しでもお金を取り戻す」ヒントを聞いてみた。(聞き手/フリーランス編集者 藤吉 豊)

いままで経費にしていないものでも、
「ストーリー次第で経費になる」ってホント!?

――この時期は、税理士さんにとって“書き入れ時”ですね(笑)。ぶっちゃけ税理士も、「申告・納税」に関する相談を多数受けているのでは?

いわまつ・まさき/税理士。起業支援団体第1期アドバイザーとして指名数東北北海道No.1(全国3位・起業相談部門)だった税理士。山一證券では同期トップクラスの営業成績。地元有名企業のマーケティング、ベンチャー企業の上場担当役員等10年間に転職4回と無一文を経験後に独立。開業5年で102件関与と業界平均の3倍を達成。税理士会の役員や支部幹事に就きながら商工会議所青年部、ロータリークラブ、倫理法人会、青年会議所等で活動し、税理士には珍しく地元経済界に貢献している。元査察の税理士に仕えていたため税の世界の裏事情にも詳しい。
【ツイッター】
http://twitter.com/iwamatsumasaki

 そうですね。特に多いのが、「経費」にまつわる相談。みなさん、税金を安くしようと「経費を少しでも多く計上したい!」と考えていますから、「どこまでなら、経費として認められますか?」と聞かれます。

 経費というのは、「収益をあげるために使ったお金」のことですが、個人的な趣味や生活に使ったお金も「なんとか経費にねじ込みたい!」と思っているのでしょうね(笑)。

――その気持ち、フリーランスの立場からすると、わからないでもないです(笑)。でも実際はどうなんですか? ねじ込めませんよね?

 税法の原理原則でいえば、そりゃあ、ねじ込めません(笑)。経費を水増しして申告しても、それが税務署にバレると、仮装隠匿行為とみなされて、重加算税が待っています。

 家族で外食したときの食費を「接待交際費」にするとか、彼女とのデート代を「旅費交通費」にするとか、そういうウソをついちゃダメです!