新卒社員の退職に
歯止めをかける秘密兵器

 株式会社三井開発(広島県/水処理)は、汚水処理の技術を駆使して、環境保全に貢献する会社です。

 現在、三井開発では、営業車に独自開発したナビゲーションシステムを搭載し、テスト運用を開始しています。

「一般浄化槽のメンテナンスをする場合、どの施設をどのルートで回るのかは各担当者に任せています。各担当者は、前日夜に施設の場所と施設のデータ(お客様カード)を確認しておくのですが、これまでこの準備にかなりの時間を要していました。
 そこで、浄化装置の場所(地図)とお客様カードの情報をナビゲーションシステムの中に組み込んだのです。わざわざ紙を用意しなくても、ナビの中から情報を取り出せば、早く帰宅できるのではないかと」(三井隆司社長)

 現在、三井開発が所有する90台の車のうち、このナビを25台に搭載し、テストをしている最中です。

 運用開始後5ヵ月が経ちますが、社員からも評判がよく、成果は上々です。
 開発に1000万円以上のコストがかかりましたが、IT化への積極的な投資によって、長期的な売上の向上と、労働環境の改善につながる手応えを三井社長は実感しています。

「当社でも新卒を採用していますが、新卒社員が離職する原因のひとつが、前日の準備の煩雑さにありました。このナビによって準備にかかる時間が減れば、社員のストレスも軽減できると思っています」(三井社長)

 ITツールの使い方は拙著『IT心理学──ブラック企業を脱却し、ホワイト企業になるための55の心得』(プレジデント社)を参考にしてください。