とんかつメインの宴会はいかが?

「とんかつを定食として食べるものと思っている方が大半でしょう。しかし、うちでは、とんかつをメインにして、宴会をする方も結構、いらっしゃるんですよ」

 店長の橋本正幸はそう言う。

「オニオンスライス、なすの煮びたし(いずれも480円)、ポテトサラダ(620円)でビールを飲む。あるいは、ハムカツ(400円)や黒はんぺん(240円)、いまだったら、かきフライ(4個1600円)を前菜にする人も多い」

 ハムカツは厳密に言えばボローニャソーセージに衣をつけて揚げたもの。塩分、脂分が多いから、ソースをかけるよりも、そのまま食べた方がいい。黒はんぺんは静岡おでんのメイン具材だ。おでんのようになっているのではなく、これまたフライにしてある。静岡県内ではそういった食べ方をしている人が少なくないらしい。これもまたソースを付けずに、レモンで食べるのがこの店のやり方だ。

 洋風牛すじの煮込み(950円)もボリュームたっぷりの一品だ。

「これはご飯の上にかけるとおいしいんじゃないですか?」

 橋本店長にそう問いかけたら、彼はにたりと笑った。

「それはもう、すでにそうやっている人はたくさんいます」

 続けて、「ご飯の上にかけるとおいしいものは他にもあるんです」と教えてくれた。

「メニューのいちばん最後に、ちょこっとカレーソース(400円)というのがあるでしょう。これはもう大人気ですね。うちはご飯のおかわりは一杯まで無料です。大盛りもOK。とんかつ定食を頼んで、一杯目はとんかつをおかずにして食べる。おかわりの2杯目はちょこっとカレーをご飯にかけて、残しておいたとんかつでカツカレーにする。そういう方も少なくありません」

 聞いているだけで、「これは真似しなくてはならない」と思う。そこで、真似をした。その通りにした。おかわりを大盛りご飯にしてちょこっとカレーをかけて食べたら、相当な満足感を得ることができた。