オブザーバーを務めるのは、グラフ代表原田博植氏、SOMPOホールディングスデジタル戦略部チーフ・データサイエンティスト中林紀彦氏、三菱UFJトラスト投資工学研究所ファイナンシャルエンジニア阿部一也氏の3人。いずれも日本のトップ・データサイエンティストたちだ。
班に分かれてアイデアを出し合う前に、まずはLT(ライトニング・トーカー)3組のプレゼンからスタート。
LT1 佐野遼太郎さん
「結婚と恋愛についてちょっと面白い数学を紹介しよう」
「Hallの結婚定理」「白馬の王子様、舞い降りる天使問題」「絶望の定理」など、男女の出会いやマッチングに使えそうな数学の知識を紹介。
LT2 小川祐樹さん
「DCGANでカップルになりそうな顔を合成して新しい顔をスコアリングする」
ウェブ上にアップされているたくさんのカップルの写真を分析。画像を生成できるアルゴリズムであるDCGANを利用して、(1)A君(男性)の顔写真を入れたら付き合っていそうな女性の顔の画像を生成、(2)複数の女性の顔写真を入れたら、A君と付き合っていそうなスコアが返るサービスを作るのはどうかという提案。
LT3 小林照幸さん・陽子さん
「Google AppEngineを活用して結婚相手と巡り合った結果」
徹底的なデータ戦略で婚活を続けて出会い、結婚した二人は、自分たちの経験に基づいたアイデアをプレゼン。小林さんは独身時代に、自分が理想だと思う女性を探し出すため、AppEngineからAPIを叩いてはSNSを使っている時間やアクセス頻度、どんな言葉を発信しているかなどのデータを分析して婚活に活用。「家庭生活では大リーガー並みの幸せを目指した」という小林さんの運命の人選びの結論は、「誰と結婚してもうまくいきそうな相手を選ぶこと」。
その後、たくさんのヒントを得た参加者たちは、いよいよアイデアをまとめるための班ごとのディスカッションを開始。アイデアソンのテーマは「データを使った運命の男女をマッチングするサービスを考えよう!」。
データサイエンティストらしく、「BIT」から「YOTTA」まで情報量の単位が冠せられた10チームに分かれて、プレゼンのための準備が進む。どの班も打ち解けた雰囲気で話し合いが進み、時折笑いが巻き起こるなど会場は熱気でいっぱいに。
10組が争うアイデアソンのプレゼンへ。
最優秀賞に輝いたのは、シニア世代向けサービス
そしていよいよプレゼンがスタート!