美人はいいオーラがあると言われる。実際オーラが見える人もいるらしいが、たいていの人は見えない。だが、オーラを感じるというのは何だろう。
なんとなく美人のまわりが程よく輝いているような感じがするのだろう。その輝きこそが「美人のもと」になっているのではないか。この程よい輝きの秘密を考えたい。程よいというのは「明るすぎず、暗すぎず」だ。
人間は温度に対してとても敏感だと思う。温度が高すぎたり、低すぎたりするだけで不快感を覚える。実際健康を害することもある。
だから、快適な温度の環境をつくろうとエアコンや着るものでこまめに調整する。
一方、意外と鈍感なのではないかと感じるのが照度である。もちろん睡眠時以外に真っ暗な場所に長時間いようとする人はあまりいない。だが、微調整までしている人となると人数が減ってくる。
美人はその微調整がうまい。自分の部屋の照明を外の明るさに合わせたり、カーテンを上手に使い、適度な明るさをつくったりする。時にはキャンドルなどで光の演出もする。
カフェなどで席を選ぶとき、その席の明るさを気にする。照度を意識すると席によってかなり違うことに気がつく。自分がどうすごしたいかに明るさという指標を持っている。
照度とうまく合っていることが自然と輝きを与えているのではないだろか。それが美人オーラの正体かもしれない。
照度をあまり気にしない人がいる。真っ暗になっても暗いままだったり、十分明るい昼間でも照明をつけたままだったりする。使わない部屋もずっと明るいままでいる。見てみると「美人のもと」が減っていると感じる人が多い。
天気のように、外の明るさも私たちがコントロールしにくい。しかし、自らの環境の明るさは調整が簡単である。いつも最適な照度をつくれるのだ。
少し明るめの場所。これを上手につくっている人。美人はそういうことを自然とやっているようだ。