なかなか伸びない成績に、悩んだことは二度三度では足りません。せめて歯車になるまでは頑張ろうと、腹をくくって営業活動を続けました。
それが、結果的には20年近くも大阪で働き、営業畑ひと筋で過ごしたのです。途中、10ヵ月の名古屋支店勤務もありましたが、自分の営業マンとしての能力を、人事担当や大阪の先輩たちが引き出してくれたのです。
自分の能力ほど、自分でわからないものはありません。
よっぽど、他人のほうが自分のことをよく見てくれているのです。
与えられた仕事は
とにかくやってみる
『アサヒビールで教わった 自分の壁を一瞬で破る最強の言葉』福地茂雄 著 三笠書房刊 1,400円+税「福地さん、あんたはサブの仕事は向くけれども、長の仕事は向かんのですね」
大阪支店で主任を務めていたころ、同僚にこう言われました。
そのときは、(ああ……やっぱりそうか)と、妙に納得したものです。
実際、当時の私は、自分のことを、人の上に立ってグイグイ引っ張る「長」のタイプではないと思っていました。むしろ、「副」として「長」を支え、実務的な仕事をするほうが向いていると考えていたのです。
ところが、結果としては彼も私も見立て違いでした。その後、私は「長」のつく仕事をいろいろ担当するようになったからです。思いもよらず営業マンになったこと、向かないと思っていた「長」のつく仕事を担当したこと。
そうした経験と、そこから生まれてくる結果を見て、とにかく与えられた仕事をやってみることの重要性に気づきました。
頼まれたときに「できません」と言ってしまったら、そこで終わり。
それより、あるかもしれない未来の可能性につなぐことのほうが、よっぽど大切。
そう思うようになったのです。



