欧米ではついに44%の企業が導入

 書店店頭でも昨年あたりから「マインドフルネス」関連の本は盛り上がりを見せ、ブームの火付け役となった『世界のエリートがやっている最高の休息法』(ダイヤモンド社)は、著者の久賀谷亮氏が日本テレビ系『世界一受けたい授業』に出演したことで大ブレイク。3カ月あまりで16万部を突破するなど、同分野では異例の売れ行きを見せている。

▲著者のテレビ出演で大ブレイク!3カ月あまりで16万部を突破した。『世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』(久賀谷亮・著/ダイヤモンド社/1500円+税)

 日本での盛り上がりについて、久賀谷氏は、「昨年、アメリカでマインドフルネスを取り入れている企業は22%ほどでした。それが、2017年には44%にまでなるのではと言われています。ここまで広がった背景には、リーマンショック以降、人々がこれまでの働き方に疑問を抱きはじめた結果だという意見もあります。もしかしたら日本も今、当時のアメリカのような風潮になっているのではないでしょうか」と分析する。

 確かに、昨年は電通社員の過労自殺が波紋を呼び、政府は本格的に「働き方改革」に乗り出した。

私たち日本人も今一度ライフワークバランスを見つめ直す時期にきているのかもしれない。

 毎日5~10分程続けることで、脳が変わり、遺伝子までも変えてしまうと言われている「マインドフルネス」。パフォーマンスの向上だけではなく、ダイエットや禁煙、ストレスの軽減、集中力ややる気にまで効果が見られるという「マインドフルネス」は、2017年最も重要なキーワードになっていくだろう。