「今日も仕事が、終わらなかった…!!」
毎日「また終わらなかった…」を繰り返して、うんざりしたり、落ち込んだりしていないだろうか。「量が多すぎて残業ばかり」「要領が悪い」「やりたいことができない」など、悩みは根深いのではないだろうか。
「その原因は3つの“隠れたムダ”です」ータスク管理オタクで、ダンドリ磨いて30年超のエキスパート・萩原雅裕さんはこう語る。今回は書籍『「今日も仕事が終わらなかった」はなぜ起きるのか? 仕事が3倍速くなる計画・実行・中断の技術』の中から、「仕事を終わらせる人のコツ」を紹介する。

また仕事が終わらなかった…残業ばかりになる人の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

残業ばかりになる人の特徴

「今日もまた、仕事が終わらなかった……」

そう思いながら、職場を後にする……。そうして、家でも仕事のことを思い出してしまって、せっかくのプライベートも休めない。そんな経験をしたことがある人も、もしかすると多いのではないでしょうか。

実は、残業ばかりになってしまう人には、ある特徴があります。「量が多いから」のような理由もあることにはあるのですが、量が多いと思っている人も、原因はそれだけではなかったりします。

その原因は「隠れたムダ」。仕事が終わらない人は、仕事にある“隠れたムダ”に気づいていないケースがあるのです。

重大な隠れたムダに気づく

私はその隠れたムダを、次の3つに分けています。
・作業のムダ=手戻り・やり直し
・集中力のムダ=切り替えが多い
・“自分”のムダ=一度考えたことを忘れている

特に、毎日残業が続いている……という人がまず疑ってほしいのが、3つめの「“自分”のムダ」。せっかく一度考えたことを、忘れてしまっていないか?ということです。

退社直前の5分。何をする?

これはかなり気づきにくい「隠れたムダ」です(だからこそ、ただのムダではなく、“隠れて”いるのですが…)。

たとえば、ある日の残業中。

「まだまだ作業は残っているけれど、もう夜も遅い……今日はここまでにするか」

さて、みなさんは、最後の5分で何をしますか? きっと疲れているし「そのままPCを閉じて帰る」という人が多いでしょう。

しかし、これが落とし穴です。こうすると確実に“隠れたムダ”が生じます。その名も「アタマ戻り」です。

中断すると手戻りならぬ「アタマ戻り」する

この状況を別の言い方で表現すると「せっかく仕事が進んでいたのに、逆戻りさせられている」が近いでしょう。ちゃんと作業を進めたのに、そのたびに何をやったか忘れてしまっているわけです。前回進めたところではなく、少し戻ったところから再開するわけですから、まさに3歩進んで2歩下がる状態です。

集中していたときの自分、ノッていたときの自分が考えた魅力的なアイデアも、説得力のあるロジックも、秀逸な例え話も、時間の経過とともにどんどん消えていきます。いわば「頭のよかった自分」が徐々に消えていくのです。

こうして起きるのが、みなさんも一度は経験している「あのとき何かいいアイデアを思いついたはず、アレ何だったっけ?」という悲劇的な現象=アタマ戻りです。このアタマ戻りを防ぐことが、残業続きの生活を抜け出すためのコツです。そしてその方法こそ、「計画・実行・中断の技術」のうちの、中断の技術なのです。

(本記事は『「今日も仕事が終わらなかった」はなぜ起きるのか? 仕事が3倍速くなる計画・実行・中断の技術』に編集・調整し、一部特別に書き下ろした原稿です)