何気ない会話ができる人=雑談力の高い人は、コミュニケーション能力の高い人。
インターンシップなどの就活の場面においても、この能力はチェックされている。
もちろん社会に出てからも、この能力は必要とされる。
そこで、勇気を出して顔見知りやセミナーなどで一緒になった人に対し、
勇気を出してあいさつをしたものの、そこから会話が発展せず、
むしろ気まずい空気が流れてしまった……。
「こんなことなら話しかけなければよかった」と後悔した経験、ありませんか?
こうした「気まずさ」を解消するためには、「あいさつ」だけでは足りないのです。
ではどんな風に声をかければよいのでしょうか?
あいさつだけでは雑談にはならない
雑談の基本は次の3ステップで構成されています。
ステップ1 声をかける → ステップ2 話す → ステップ3 別れる
雑談はすべて、この3つのステップで構成されています。
この3ステップが、余分なものをそぎ落とし、必要最小限の要素だけを残した雑談の「基本型」なのです。
今回は、ステップ2「話す」について説明しましょう。
あいさつや「どうも」という声かけは雑談をはじめる絶好のきっかけですが、あくまできっかけでしかありません。
会話力を磨く第一歩は自分から相手に声をかけること、つまりステップ1の「声かけ」からですが(詳細は前回の記事を参照ください)、残念ながら、それだけでは雑談は成立しません。
そこで雑談の基本型には「話す」という、核となる2番目のステップが必須になってきます。
といっても決して難しいことはありません。
ポイントは「あいさつ+α(プラスアルファ)」。
あいさつや「あ、どうも」の後に、もうひとネタ、加えてあげればいいのです。
天気の話でもいい。身近な街ネタでもいい。
相手の何かをほめてもいい。近くに見えているものをネタにしてもいい。
何でもかまいません。重要なのは、あいさつだけで終わらせないということ。
あいさつが、敵意がないとか仲良くなりたいという意思表示ならば、この「+α」は実際に場の空気をほぐし、相手との親近感を高め、心の距離を縮め、仲良くなるための「意思疎通」のステップになります。
具体的なやりとりで説明しましょう。