シンプルな4つの質問を投げかけるだけで、心を解放し、ストレスを軽減できる「ワーク」。アンソニー・ロビンズ、神田昌典はじめビジネスリーダーから心理学者・医学者までもが注目する手法の基本的な考え方5つのポイントを、書籍『ザ・ワーク』からの抜粋と、著者へのインタビュー映像(字幕付き)で紹介。(インタビュアー:監訳者ティム・マクリーン)

 

「ワーク」の素晴らしい点は、自分自身の中に幸せを発見できるということです。自分の中にずっと存在し、待っていてくれた不変・不動のものを体験できるのです。指導者は必要ありません。あなた自身こそ、待ち望んでいた「教えてくれる人」であり、自分の苦しみを終わらせることができるのです。

「私の言うことは信じないでください」とお話しすることがよくあります。というのも、私にとってではなく、あなた自身にとっての真実を見つけてほしいからです。ただ、ワークを始めるにあたり、多くの人たちに役立っている基本的な考えがありますので、そのポイントを1つずつ、5回に分けてご紹介したいと思います。

1 自分の考えが現実と闘っていることに気づく

 私たちが苦しむのは、ある考えを信じて、現実に異を唱えるときです。頭の中が完璧に澄んだ状態であれば、あるがままの現実こそを私たちは望むでしょう。

 あるがままの現実を認めず、変わってほしいと望むのは、猫にワンと吠えるように教えるのと同じことです。どんなに試したところで、猫はニャーと鳴くばかり。現実が変わる見込みはありません。残りの人生を、猫にワンと吠えるように教えて過ごすのでしょうか。