新社屋建設の不安払拭策

 社内の疑問を払拭する機会があるとすれば、18年がそのタイミングの一つになるだろう。実は18年6月末、バーバリー社との「ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ」のライセンス契約が切れるのだ。三陽商会は今、契約の見直し交渉中である。

 ブランド名から「バーバリー」の名を奪われ、ホースマークを失い、使用できるチェック柄を限定された今でも、三陽商会は「ブルーレーベル」「ブラックレーベル」を冠するためにバーバリー社にライセンス料を支払い続けている。

 結果は苦しい。クレストブリッジになり、売り上げは大幅減少したとされる。「もう少しバーバリーのにおいを出せるようにならないのか」という社員の要望は根強い。

 契約内容を変えるにはタフな交渉が必要になる。ただバーバリー社では、三陽商会とのバーバリーロンドンの契約終了やブルー/ブラックレーベルの契約変更を主導したクリストファー・ベイリー氏が今年6月にCEOの座を退く。18年7月以降の契約内容について最終的に判断を下すのは、新CEOのマルコ・ゴベッティ氏だ。

 バーバリー社のトップ交代を追い風に、三陽商会は優位な条件をのませることができるか。1月から始まった岩田体制の手腕が試される。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 新井美江子)