いよいよ花粉シーズン到来。NPO法人花粉情報協会によると、今年は関東、東北では「例年並みかそれ以下」の飛散量だが、西日本は例年並み~やや多め。特に大量の花粉に悩まされそうなのは近畿地方の一部と四国、九州地方だという。花粉症シーズンの対策について取材した。(医学ライター・井手ゆきえ)

“鼻洗浄”は効果あり
花粉症関連学会でも有効例が報告

橋口一弘 ふたばクリニック院長(日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会 評議員/NPO法人花粉症・鼻副鼻腔炎治療推進会理事/NPO法人花粉情報協会理事など)

「最近、専門医の間でも“鼻洗浄”の良さが見直されています」というのはふたばクリニックの橋口一弘院長(東京都・新宿区/耳鼻咽喉科)だ。

 鼻洗浄は生理食塩水や専用の洗浄液を使って鼻の中を洗う方法で、「鼻うがい」とも呼ばれる。ひと昔前までは鼻粘膜やせん毛の機能を損なうとされていたが、適切な方法で行えば鼻粘膜にくっついた花粉や炎症物質を洗い流し、鼻づまりや鼻水、くしゃみなどの症状の軽減が期待できる。近年は花粉症関連の学会でも有効例が報告されているそうだ。

生理食塩水を湯船につけて
入浴タイムは「鼻洗浄タイム」

 適切な鼻洗浄にはまず、(1)人間の体液とほぼ等しい浸透圧(塩化ナトリウム濃度0.9%)の洗浄液を用意し、(2)鼻の中の温度と同じ「38~40度弱」に保温しておくことが必要。なんだか面倒だが橋口流はいたって簡単だ。

「まず、500mLのペットボトルに水道水を入れて食塩を5g入れて生理食塩水を作りましょう。生理的な濃度は0.9%ですが1%でも問題はありません。きっちり蓋をして入浴時に湯船につけておけば、身体を洗っているうちに適度な温度にあったまります。お風呂を上がる直前によく振って鼻洗浄をすればいいんですよ」。