インターネット人口が爆発的に増え続ける中国でビジネスを行なう日系企業にとっては、ウェブを使ったプロモーションをいかに効率的に展開するかが、勝負の分かれ目となる。日本企業にウェブソリューションをトータルで提供するウィルスタークリエーション(上海良星造想信息技術有限公司)の竹内氏に、中国におけるウェブ集客の極意について聞いた。

ウィルスタークリエーション(上海良星造想信息技術有限公司)の竹内 光董事長・総経理。

――ウィルスタークリエーションは、どんな事業を行なっていますか?

 中国で事業を展開している日系企業向けに、企業戦略に合った最適なウェブソリューションをトータルで提供する会社です。具体的には、ホームページの制作からオンライン広告代行まで行なっています。

 会社設立後3年で、日系企業を中心に約100社のお客様をサポートしています。最近は、日本人や日本企業をターゲットにする中国企業からの仕事も増えています。

――中国でのウェブによる集客の現状はどうなっていますか?

 弊社で行なっているサービスは、中国語をキーワードにした「百度」(バイドゥ)による集客と、日本語をキーワードにした「Google」「Yahoo!」などの集客に分かれます。百度は、検索結果として、広告費を払った企業の有料広告が検索結果の先頭に表示されるのが特徴です。中国らしくカネを払うものが優先で表示されるのです(キーワード毎の入札数、入札単価により、先頭に表示される有料広告は0~10に変動します)。

 逆に言うと、いくらSEO対策に力を入れたとしても、カネを払わなければリストの上位には表示されない可能性があるということです。Googleと比較して、まだまだ広告単価が安く、日本に関連のあるキーワードがあまり使われていない(=競争がまだ厳しくない)百度は、中国市場を狙う日系企業にとって、今最もお勧めの集客ツールです。