マイクロソフトが「社員全員で採用を仕掛ける」理由多田洋祐・ビズリーチ取締役 キャリアカンパニー長

多田 非常にフレキシブルですね。面接はそれ相応の時間が取られますから、二の足を踏みがちな企業も多いものだと思いますが、いかがですか。

杉田 前提として昔から企業の競争力の源泉は人材であると言われていますが、ますます優秀な人材の採用と活用度合いが経営に大きな影響を与える時代が始まっていると感じています。「Microsoftだから採用できる」ということは決してありません。

 優秀な人材は、「やりたいこと」がしっかりマッチしていなければ、採用することが難しいです。だからこそ自社の魅力を伝えるために「会いに行くこと」は徹底して社員に伝えていますし、採用に関してはマネージャーやシニアの役員たちもプライオリティを上げてくれています。

 別に信用してないわけではありませんが、良い意味でも、悪い意味でも「人事に任せきりにしない」ということでしょう。そもそもマイクロソフトは全体的に人事が強大な権限を握っている企業ではありませんが、日本の企業には人事部が秘密のパワーを持っているようなことがあるんですね(笑)。そのあたりのパワーバランスはずいぶんと違うなと感じます。

フレキシブルに「会いに行くこと」を徹底する

多田 具体的にソーシングチームに属するリクルーターの方々は、どんな目標を設定して動かれているのでしょう? 月間の採用承諾数といった数値ですか。

杉田 最終的にはやはり採用数になりますが、たとえば「空きポジションが出来てから90日以内に充填できたのは何パーセントだった」といった数字もあります。あるいは、会社として注力をしている「女性の採用」というようなプロジェクトベースの目標もあります。

 このような場合はもともとのターゲットが決まりますから、部署ごとの未達状況も把握できます。それら「数字で追える部分」だけでなく、社員や役員から上がってくるフィードバックといった「数字で追えない部分」も見ています。

多田 どういった社員が「リクルーター向き」だと考えますか。

杉田 まずはマイクロソフトを理解し、ビジネスを理解し、お客様について理解していることがベースです。その上で、マイクロソフトの魅力をどれだけ語れるかでしょう。