会議は、社長の「広報宣伝活動」でもある
20年ほど前に、ある社員から「近藤社長は、いつも同じ話ばかりしている」と言われた
ことがあります。
あえて同じ話ばかりするのは、理念を浸透させるためです。
「組織の強さは、リーダーの広報宣伝力によって決まる」――――このことを私は、日本電子の労組執行委員長時代に実感しました。
私は、1000人以上の組合員の前で話をしたことが何度もありますが、組合員の足並みをそろえ、組織を強くするためにその都度同じ話を繰り返しました。
組合の考えを訴えて、「ブレてはいけないものは何か」を徹底するためには、リーダーの広報宣伝活動がとても大切だったのです。
非常時にこそ、その会社の本当の強さが発揮されます。
そして、その強さは、現場に浸透している経営理念や社長の思いから生まれます。
つまり、会議は社員に社長の考えを知ってもらうための「広報宣伝活動」でもあるわけです。