ADHDの私「あんなに不安だった育児」が意外と何とかなってるワケ10代の頃からずっと抑うつや双極性障害II型と一緒に生きてきたので、私は人より産後うつになりやすいのではないかと思っていた。1カ月健診や3・4カ月健診でもまったく産後うつの兆候はない(写真はイメージです) Photo:PIXTA

30歳のときに発達障害が判明した筆者が、38歳で妊娠した。ADHD特性でモノの整理ができず部屋が荒れる、算数LDで月経周期や予防接種のスケジュールが計算できない、情報の処理が追いつかなくなり脳内がパニックになりがち、発達障害の二次障害で気分に波がある……こんな自分に出産・子育てができるのかと恐れていたが、実際に始まってみると意外となんとかなっている。順調なのはなぜか。その理由とは?(フリーライター 姫野 桂)

30歳で発達障害が判明、気付いた時には妊娠5カ月

 30歳のときに発達障害が判明した。ほかの人が簡単にできることがうまくできない、ほかの人と何かが違う。ずっと生きづらさを抱えてきたことの答えがADHD(注意欠如・多動性障害。不注意やケアレスミスが多い)と算数LD(学習障害の一種で簡単な暗算が困難)だった。

 大学卒業後は建設会社の事務(経理・総務)の仕事に就いたが、数字が苦手なためまったく業務をこなせず3年で退職。学生時代に3年間出版社でアルバイトをしていたことと、文章を書くのが得意だったためフリーライターに転身し、週刊誌やWebで恋愛、エンタメ、社会問題などさまざまなジャンルの記事を執筆した。2018年に著書『私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)を出版して以降、発達障害関連の記事や書籍を執筆してきた。

 そんな私の妊娠がわかったのは、2025年3月末のこと。2024年10月に37歳で結婚したが、子どもについては特に考えていなかった。妊娠に気づいたときはすでに16週(妊娠5カ月)に入っていた。