常に進化するコンビニ業界地図
大手といえども安泰ではない

 このような激しい再編の背景にあるのは、大手3社の熾烈を極めるシェア争いだ。

 16年9月、業界3位のファミリーマートが「サークルKサンクス」と経営統合。千葉や埼玉などの都市近郊に多く店舗を持つ業界4位のサークルKサンクスを傘下とすることで、店舗数は1万8125店と急増。業界2位に浮上したファミリーマートが“絶対王者”セブン-イレブン(1万9422店)を射程圏内に捉えた。

 その一方で、2番手のポジションを長年維持してきたローソン(1万3111店)は、3位に転落。業界地図は大きく塗り替えられた(店舗数は全て17年2月末現在)。

「コンビニはここ10年足らずで、1万店舗も増加しています。これだけのスピードで成長する業界はまずほかにはない。それだけに、5年後、10年後も容易には予測できないのがコンビニ業界です。“トップ3社”といえども、決して安泰ではない立場を自覚しているはず。そんな状況下に置かれたコンビニ各社の真剣な生存戦略が、この再編劇に表れているといえます」(田矢氏)

 強大な流通網や商品開発力を持つ“大手3社”に中堅コンビニが対抗するためには、確固とした経営戦略や、安定性のある経営母体という武器を持つ必要がある。しかし実際問題として、それはなかなか難しい。かくして中堅コンビニは、厳しい局面に立たされているのだ。