ふるさと納税は、名前こそ納税となっているが、実際は好きな地方自治体を選んで寄付ができる仕組みのこと。寄付すると、税金が控除されたり、寄付金の使い道を指定して地域を応援できたり、さらには寄附した地域から返礼品がもらえたりする。1万円の寄付に対して、数千円程度の返礼品がもらえるとあって、返礼品の内容で寄付する自治体を選ぶ人も少なくない。

 返礼品は多岐に渡るが、牛肉や海鮮物など地域の特産品がほとんど。中にはファッション衣料もあるが、下着はほとんど見当たらず、セクシーなメンズのパンツは極めて珍しい。

 3月22日、日向市役所の市長室。この日は、十屋幸平日向市長を始め、TOOTの枡野社長、同社宮崎工場の上原譲二代表ら関係者が勢揃いした。

3月22日に日向市役所で行われた、限定コラボモデルの贈呈式。日向市の十屋幸平市長(左)とTOOTの枡野恵也社長 Photo by Hatsuyo Hasshinaga

 枡野社長から十屋市長に贈呈されたのは、返礼品限定モデルのボクサーパンツ。きれいなターコイズブルーの生地に「ヒュー!日向」のメインキャラクター「ヒューくん」と、英文字の「Phew! HYUGA」がプリントされている。ニホンカモシカのキャラクターが可愛いので、女性にも好まれそうだ。

 「ヒュー!日向」とは、昨年12月に始動した地方創生プロジェクト「リラックス・サーフ・タウン ヒュー!日向」のこと。日向市では、Iターン・Uターンを促進し、人口減少に歯止めをかけるため、サーフィンの聖地であることを売りにして、地元の魅力を発信するプロジェクトを進めている。ウェブサイトでサーファー向け情報などを発信するほか、都市部で移住相談会も開催する力の入れようだ。

「限定100枚はすぐなくなるかも」
贈られた市長はご満悦 

 席上、完成したパンツを手に、枡野社長は誇らしげに語った。

日向市の公式キャラクター「ヒューくん」をモチーフとした新作パンツ。1万円を寄付すれば、1枚贈呈される Photo by H.H

「デザインは、日向の海をイメージした爽やかなオーシャンブルーを基調に、波しぶきの白をあしらいました。お尻のプリントをアルファベットにしたのは、日向市がサーフィンで有名な町で、9月には世界大会が開かれるので、世界に開かれた町をイメージしたものです。TOOTも今や海外での売り上げが2~3割を占めるまでになり、世界ブランドをめざす企業に成長しました」

 贈られた十屋市長も「オーシャンカラーの色がすばらしいので、限定100枚はすぐになくなるかも」と、早速気に入った様子。「パンツをはいた姿で一枚」というカメラマンの要望に対し、「そんな自信はないよ」と笑って答えたが、「今日はTOOTのパンツを履いてきました。フィット感が他のブランドとは違う」と、履き心地の良さをアピールした。