感情に訴える材料を用意しよう

汚れた下着や廊下に落ちている排泄物、壁に残る手の跡などの写真はとてもインパクトがあるでしょう。

撮影には抵抗があるかもしれませんが、介護が必要な状況を口頭で説明するのはむずかしいものです。
メモや記録も役に立ちますが、文章より1枚の写真のほうが、感情に訴える力があります。

動画もスマートフォンやデジタルカメラで撮影できる時代です。
タイミングがあえば即、撮影しておきましょう。


●ポイント
認定調査当日の状態がよくても、「本人に恥ずかしい思いをさせたくないから」と、ふだんの様子を伝えることには躊躇するものです。

しかし、それでは実際の大変な状況は伝わりません。
トイレの失敗も含め、ふだんとの違いを動画や写真で見せるのは、有効な手段です。

また、調査員が来るからといって、室内の掃除や片付けなどはしないでください。
雑然としていても、ゴミがあふれていても、においが気になっても、ありのままの状態を見てもらうことのほうが大切です。

必要以上に悪く見せることはありませんが、正確に認定してもらったほうが、よりよい介護につながります。