ビタミンが大切な栄養素であることはわかっているけど、毎日食事からとるのも面倒――。というわけで、もっぱらサプリメントに頼り切っている人が増えていますが、これ、実はちょっと問題らしいのです。
というのも、確かにサプリメントだと確実に必要なビタミンはとれますが、ややもすると摂取過多になりがちだからです。
え? ビタミンにとりすぎなんてあるの? と首をひねる方もいるかもしませんが、それがあるのです。
「量が毒となす」(ファラツェリス)という薬学や栄養学の根本となる言葉がありますが、これはビタミン類も決して例外ではありません。
少々ショッキングな試験結果が米国医師会の学術誌『JAMA』に報告されています。長期的摂取が虚血性心疾患や脳血管障害の予防になるとされてきたビタミンCとEが、実はその事実はなく、しかもEについてはとりすぎることによって、逆に出血性脳卒中のリスクが高くなることが明らかになったのです。