人気のプロコーチ堀江信宏氏の初の著者『人生の悩みが消える自問力』(ダイヤモンド社)では、自分に「5つの質問」を投げかけ、自問自答を繰り返すことで、問題が解決したり、悩みが消えることを説いています。今回は最新刊『女性リーダー4.0 新時代のキャリア術』の著者、昭和女子大学総長・理事長の坂東眞理子さんと堀江さんの対談をお届けします。女性リーダーがするべき自問自答とは一体、何でしょうか……。
堀江 「坂東さんの最新刊『女性リーダー4.0 新時代のキャリア術』を興味深く読ませていただきました。今まで、女性の社会進出に関しては、母性保護から、差別撤廃、仕事と家庭の両立といった、どちらかというと制度の改善を中心に論じられてきたと思うのですが、今回は、女性自身の内的な変革を促す内容で、画期的といいますか、これまでの流れを変えるような内容だなというふうに感じました」
坂東 「ありがとうございます。今まで、女性が能力を発揮することができないのは社会が悪いんだ、会社が悪いんだ、男性が悪いんだ、というように批判する。それが一番鋭い切り口というような感覚があったんですけれど。もちろん、そういう社会的な外の環境にも問題はたくさんあるんですけれども、女性自身も、これを機会に変わらなければいけないんじゃないか、ひと皮むけなければいけないんじゃないかというふうに思ったので、その両方が必要だと思って書きました」
堀江 「そうですね。すごくインパクトを受けたのは、まず、マインドセットを変えなさいという点ですね」
坂東 「女性の場合、特に私は女子校、女子大学におりますと、女の子というのは本当にいい子、ちゃんといわれた通りにやる子、人から好かれる子、好感を持たれ、愛される子になれというメッセージを知らず知らずのうちに、社会や両親、学校などから送られてきたんだなと考えることが多かったんで、まずはそのマインドセットを変えなきゃ、世の中は変わらないということで書きました」
堀江 「学生たちは大学でいろいろと経験する中で、そこで新たなマインドセットをつくられる時期だと思いますが、そういう時期に坂東先生のような方から影響を受けて育っていく生徒さんたちがうらやましいなと思いました」
坂東 「ありがとうございます。でも、三年前ですかね。生徒たちが学生祭で白雪姫コンペをやろうという企画を立てたので、私は『何それ?』と、びっくりすると同時に、がっかりしました」
堀江 「一体、何があったのですか?」