「毎日の行動」をどう評価すればいいのか?
毎日実行できることが決まったら、今度はその「品質」を定義します。
私はこうアドバイスしました。
「電話をかけた先で担当者が出たら、10分は話すようにしなさい。そして、1日に3人と10分以上話すことを毎日の目標にしよう。そしてこれは毎日18時で区切りなさい」
つまり「1日3人、10分以上」が、山田君がめざすべき仕事の「品質」になります。
ここでのポイントは、目標を「誰でもできる具体的な基準のあるアクション」に落とし込むことです。
たとえば、「営業トークのスキルを上げろ」と言われても、具体的な基準がないので何をどうすればスキルが上がったことになるのかわかりません。そのときに、「1日に3人、10分以上話せ」と言えば子供でも理解できます。
このとき、「毎日18時までに3人と話す」のか、「毎日20時までに3人と話す」のか、締め切りを決めておくことが大切です。終了時刻があやふやになると、比べることができなくなるからです。
こうして目標を定義することで、毎日の目標値をより具体的なアクションに落とし込みやすくなります。
毎日の目標を定義する流れを整理すると、こうなります。
(1)仕事をプロセスに分ける
(2)「大きな目標へつながる毎日の行動」を見つける
(3)目標を達成する「具体的なアクション」を設定する