一流のリーダーが忘れ物で失敗をしない理由海外出張の日に、空港に着いてからパスポートを忘れたことに気付き、同僚や部下に持ってきてもらったことはありませんか?(写真はイメージです)

 「なんでよりによって、こんな時に忘れてしまったのか!?」
 「肝心な物を忘れてしまった……」
 「忘れ物癖をなくしたい」

 そんな気持ちになったことはありませんか?特に皆さんのようなビジネス最前線で働くビジネスエリートの方であれば、多忙なあまり、「あっ、しまった!?」と大事な物を忘れてしまったことがある人は少なくないでしょう。

 一流のリーダーは、忘れ物をしないように、日頃どんなことを心がけているのでしょうか。

 あるエピソードをご紹介しましょう。

 これは、役員A氏と彼を補佐する秘書B子さんとの間で起きたことです。役員A氏から秘書B子さんの元に1本の電話が鳴りました。

「えっ?今、空港ですか?それではタクシーを飛ばしてお持ちします」

 B子さんはそのように答えながらも、心の中で「またですか……」の一言を飲み込んで電話を切り、役員のデスクの上からファイルを取り出して、慌てて社内を飛び出しました。

 役員秘書になって8ヵ月。役員A氏の人柄もよく、仕事もおおむね上手くいっており、B子さんはおおよそ不満のない日々を送っています。たった一つの気がかりを除いて……。

 その不満とは、役員A氏の「忘れ物癖」。