──2期連続の増収増益で2011年3月期は売上高2408億円、営業利益78億円を達成した。介護サービスを提供するヘルスケア事業、医療事務を中心とする医療関連事業という中核事業の現状は。
ヘルスケア事業は、2年前に介護報酬がプラス改定されたことが大きい。それまでは利益が出ない状況に追い込まれていた。
また、3年前に旧コムスンから引き継いだ施設系事業が、稼働率の上昇で利益が確実に出るようになった。引き継いだ当初は、オープン前や建設中の施設がかなりあって、赤字体質だった。
医療関連事業は、病院の(受託)件数としては横ばい。ただ、かつてはあまり利益の出ない契約でも積極的に取ってきたが、ここ3年ほどは適正な契約への変更をお願いしている。その際、医療費の請求漏れをなくすなど、(医療機関の)収入に直結する“質”の部分で、多少高くても当社にメリットがあることをお伝えしている。
──売上高の二桁成長、営業利益率7%以上など、高い数値目標を掲げている。
基本的に医療機関の数は増えるものではない。だが、介護市場は、25年まで成長が続き、現在の3倍近い20兆円程度の規模になる。ヘルスケア事業は二桁成長を続けていきたい。