傘下に生命保険、損害保険、少額短期保険業者を抱え、昨年9月に上場したSBIインシュアランスグループ。財務省出身の乙部辰良会長兼社長に、買収方針など今後の成長戦略について聞いた。(ダイヤモンド編集部  中村正毅)

乙部辰良会長兼社長
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──政府が「親子上場」に厳しい目を向けており規制強化に動く中で、それでもSBIホールディングスとの親子上場に踏み切った理由は何ですか。

 それはグループの規模拡大に向けて、必要となる資本を機動的に調達していきたいということに尽きますね。今回の上場によって調達した資金は、損保の(財務の健全性、支払い余力を示す)ソルベンシー・マージン比率の引き上げに充てています。

 親子上場は日本郵政グループのような事例もありますし、経営の在り方として直ちに問題だとは思いません。ただ、親子上場を語る中でよく懸念材料として挙がる利益相反については、政府が独立した社外取締役の比率を高めるといった対策を足元で検討しているようなので、われわれとしてはひとまず議論の推移を見守っているという状況です。