Facebookはコンテンツの「ショールーム」に

 ハブスポットのFacebookは、ユーザーをコンテンツに誘導することが目的だ。ブログ、動画ポッドキャスト、ウェブセミナーなど、バラエティ豊かなコンテンツへのリンクを紹介している。あたかも同社のコンテンツの「ショールーム」のようになっていて、楽しい。

 Facebookはあくまで人を集め、自社サイトに誘導をするためのもの、という使い方に徹しているため、「ノート」「写真」「動画」など、Facebookアプリケーションは使っていない。つまり、Facebookの中にコンテンツは置いていないのだ。Facebookに限らず、「コンテンツはソーシャルメディアには置かない」主義が徹底している。

売上が3.5倍になった企業は<br />Facebookをどう使っているかハブスポットのFacebookページ。http://www.facebook.com/hubspot

 ブログの記事紹介は、サードパーティのアプリケーションで自動更新するケースが多いなか、同社ではアプリは使っていない。毎日複数アップする記事の中から1つを選び、必ず説明をつけて手動で紹介している。同社は毎日記事を複数更新しているため、そのまま自動更新するとFacebookではスパムと感じる人が多いことを考慮していると思われる。

 こういった細かい消費者心理を考えられた戦略が功を奏してか、ファンは現在27000人。ここ半年で18%も増加しているという。

 お客さんが思わず欲しくなる質のいいコンテンツを大量に作り、人を集め、スムーズに公式サイトに誘導して売上を上げる。このやり方は、業種を問わず、今後ソーシャルメディアで売上を上げるための王道になっていくことは間違いないだろう。なお、『Facebookを集客に使う本』では、ハブスポット社の新しい集客方法について更に詳しく解説をしている。

 次回は、Facebookでどんどん仕事依頼が舞いこんでいるという、ある日本のコンサルタントをご紹介する。

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・ 前年比350%売り上げ増を実現した「セールスをしないで売る」ソーシャルメディア時代の売り方とは
・ 先進企業はこんなふうに活用している!
・ファンを増やすコツとは
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ありがとうございました。

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