昨年11月に出版した「Facebookをビジネスに使う本」の中で、日本の事例として紹介したsatisfaction guaranteed(サティスファクション・ギャランティード)。Facebook活用ではダントツの実績と知名度を持つファッションブランドである。「続・集客革命~Facebookのビジネス活用法」連載の締めくくりは、satisfaction guaranteedを運営する株式会社エスワンオー・佐藤俊介社長の「今」をインタビューした。
Facebookページの成功でビジネス環境が大きく変化
昨年11月、13万人だったsatisfaction guaranteed(以下sg)のファンは今や46万人に達している。わずか9ヵ月で33万人増加。しかし、sgの成長は単にファンの数が増えただけのことではもちろんない。
「僕自身の環境がまず変わりました。取材もそうですが、講演依頼が殺到して。広告業界だけでなく、ファッション系のビジネススクールでの講演も増えてきました。Facebookページのウォールも、これまでは個人ファンの書き込みだけでしたが、最近はビジネスオファーが増えました。海外の広告代理店やセレクトショップなどから仕事の話をよく持ちかけられます」(佐藤氏)
Facebookでアジアにファンを集め、日本にいながらシンガポールに進出したことで大きな話題をふりまいたsg 。しかしその後、展開は大きく変わっていく。今年2月、日本での実績強化に主軸を移すためいったんシンガポール店を閉める。そしてその翌月、渋谷パルコに出店を果たした。その後はFacebookページを使った大企業とのコラボ企画、Facebookアプリのリリース、そして大手デパートへの出店も決定するなど、ソーシャルメディアの波に乗り、どこまでも突き進んでいる。