パラダイスシティ内カジノのエントランス。クリスタルが揺れるシャンデリアが幻想的な雰囲気を演出する
[ Photo  by RYOHEI SATO ]

 2017年4月20日、韓国・仁川国際空港から車で3分、およそ33万平方メートルの広大な隣接地に、同国初の本格統合型リゾート(IR)施設の「パラダイスシティ(PARADISE CITY)」が誕生した。

 敷地内には、この日オープンしたホテル、カジノ、コンベンションホールほか、来年開業予定のショッピングモール、スパなどの施設が整然と立ち、見る人を圧倒する。

 パラダイスシティは、韓国のパラダイスグループ、日本のセガサミーホールディングスが共同で出資して設立したPARADISE SEGASAMMYが開発と運営を手掛ける、日本から空路で最も近いIR施設だ。

 世界に贅を凝らしたIRが数多く存在するが、パラダイスシティのコンセプトは「アートテイメント」。「アート」と「エンタテイメント」の融合を意味し、リゾートの中を歩くと、エントランスやエレベーターホールはもちろん、廊下の端など至る所にさりげなく置かれた第一級の美術品と出会うことができる。

 イタリアのデザイン・アートの巨匠と称されるアレッサンドロ・メンディーニ、日本の前衛芸術家・草間彌生など、世界の有名アーティストの作品を含めてその数は2700点にも及び、さながら美術館の中を歩いているような錯覚すら覚えるほどだ。

広いホールには、アレッサンドロ・メンディーニ作の巨大な椅子のアートが [ R.S ]
草間彌生のかぼちゃも出現 [ Photo by PARADISE CITY ]