部屋で楽しめる鹿しゃぶ鍋も魅力

「星のや富士」は森のなかのリゾートホテル。河口湖を望む山の斜面を活かし、低層のキャビンが並ぶ。2015年10月の開業いらい人気が衰えないようだ。

 リピーターを生んでいる理由を推測すると、居心地のよさだろう。部屋のタイプは4つ。部屋からは富士山あるいは河口湖の景色を堪能できる。

自然の空気の中での森ごもりディナー


 景色とともに食事も特徴的だ。とりわけこの2つにフォーカスすることで “楽しかった”“おいしかった”と口コミが伝わりやすい理由になっている。

 食事はよけいな脂がいっさいなく美味な鹿しゃぶ鍋など地元ならではの食材を活かしたものが注目である。ワインなど酒類も低価格というよりきちんと銘柄を選び対象ゲストの嗜好を見据えているのも好感の理由ではないだろうか。

 夕食はルームサービスでも堪能できる。サービスのありかたが“2名”利用というパーソナル性を重視した同ホテルの魅力になっている。

部屋は4タイプで最大3名宿泊できる


 キャビンによってはこたつ、あるいは薪ストーブが据えつけられて屋外の雰囲気を味わいつつ、部屋でリラックスしての食事。喜べるツボを押さえていると感心するほどだ。

 数個所あるダイニングスペースでは、グリル料理やダッチオーブン料理などが用意されている。特に屋外のスペースは季節にかかわらずつねに爽快な気分を味わえる。使い古された表現になるがもうひとつの“ごちそう”だ。