これを多いと見るか、少ないと見るか、人によって判断が分かれるところとなりそうだが、これまでの調査結果を振り返ってみると、「お金を得る手段」という回答は減少傾向にあった。2014年には57.6%、15年は55.4%、そして16年には49.0%と、ついに5割を切っていた。ところが今年になって、59.1%と大幅反発である。

 さらに、男性よりも女性のほうが「金のためだ」と潔い人が多いようで、「お金を得る手段」と回答した男性は51.2%、女性は67.0%と、結構な開きがある。

 以前、大学の同期(女性)が「うちの会社、子どもできたら復職絶望的やし、稼げるだけ稼いで辞めたんねん」と話していたのを思い出した。みんながみんな同じような環境や考えだとは思わないが、「自己実現や生き甲斐よりもお金でしょ」と考える女性が多いのには、そこらへんが関係しているのかもしれない。

2年目社員の25%が「既に辞めたい」
新入社員が嫌がるセリフ、喜ぶセリフ

 新入社員というと、最近、全然違う取材先で、全然違う内容の取材をしていたにもかかわらず、まったく同じような話を聞く機会があった。

「学生の意識がここ数年でガラッと変わった。僕らの頃は1社目どこに入社したかで人生決まるって感じだったのが、今の人たちは、気に入らなきゃいくらでも移ればいいって思ってる」

 そんなふうに「いつでも辞めてやるぜ」という意気込み(?)を感じるのが、「最初に就職する(した)会社で、どのくらいの間、働いていたいと思うか」という項目だ。「定年まで働きたい」と考えている1年生は33.0%いるが、2年生になると17.4%とほぼ半減。また「既に辞めたい」という2年生は24.8%と、約4分の1に上る。たったの1年でえらい摩耗の仕方だ!

 こうなってくると、いかに彼らが機嫌を損なわずに働けるかを考えなければいけないだろう。「『良い会社(職場)』だと感じるのは、どのような会社(職場)か」という質問に対して、最も多かった回答が「職場の人間関係が良い」というもの。さらに「福利厚生が充実している」「給与が高い」「事業・経営が安定している」などが続く。人間関係はともかく、ほかの項目は先輩社員の心がけだけじゃどうにもならなさそうだな。

出所:ソニー生命『社会人1年目と2年目の意識調査』

 もっと簡単にできそうな心がけはないか。「先輩社会人に言われたら、やる気が奪われるセリフは何か」という質問に対する回答の1位は「この仕事向いてないんじゃない?」。――そんなこと言われたら「向いてないから辞めます」で終わりそうだ。

「やる気ある?」「ゆとり世代だなぁ」「そんなことは常識でしょ」などなど、こうやって文字で見てみると、「こんな言い方しちゃまずいでしょ」と思う人が大半だと思うが、では逆に、彼らを奮い立たせるような言葉は先輩たちの頭に浮かぶだろうか。「落ち込んでいるときに、先輩社会人に言われたら、やる気に火がつくセリフは何か」という質問に対して、トップ5は次の通りだ。