未訳の最新ビジネス洋書のエッセンスが詰まった書評レポートを、PDFファイルで閲覧・ダウンロード提供する本連載。今回取り上げるのは、『機能しない働き方~最高のパフォーマンスにエネルギーを与える忘れられがちな4つのニーズ~』です。(書評レポート提供/エグゼクティブブックサマリー)
従業員のニーズを把握し
モチベーションを維持するには
優秀な企業が掲げていること、その多くはイノベーションとプロフィットを創造し続けることにあります。よって生産効率の改善を図る上で最新テクノロジーの導入やオンラインで管理できるシステム構築の推進は必然と言えるでしょう。
しかしながら、闇雲にこのような仕組みを取り入れた結果、様々な障害を引き起こし会社の業績を蝕んでいるのも事実です。経営陣のトップダウン政策の煽りで最も影響を受ける従業員のパフォーマンスをどのように安定させ、やる気を引き出すのか?
本書では企業を根幹から支える人材に焦点を当て、企業が進化の過程において遭遇する環境の変化について、従業員がうまく共存する為に必要な方法を知ることが出来ます。
なかでも、著者が特に力説している点は従業員へ投資の概念です。惜しみなく投資することの価値、このことこそ、企業の基盤を堅固にする投資の考え方であるということを述べています。
業種業態問わず、雇用主が生産効率の改善を図る上で抱える悩みの多くのテーマは、『従業員のモチベーションアップ』だと言えます。この点について、従業員のコンディションを理解する為に必要な考え方としてニーズを4つに分け、スマートかつ簡単に実行でき、確実に結果を得る方法までが具体的に記されています。
その方法として以下、従業員の4つのニーズに焦点を当てています。
・身体的なニーズ
・感情的なニーズ
・メンタル的なニーズ
・スピリチュアルなニーズ
例えば身体的なニーズは、従業員の睡眠、食事、運動に関する在り方に焦点を当て経営陣がどのようなサポート体制を取れるかについて言及しています。全体的な説明としては、フィジカル、メンタル、企業と従業員のビジョンの統合が、長期的な企業成長へのカギであると述べています。
また、忠誠心を享受できるシステムを構築する上で、経営陣がとるべき行動のポイントは、従業員を『労う、感謝の意を伝える、信じる』など、従業員中心の企業文化をどれだけ根付かせることができるかにあるようです。
さらに本書の大きな特徴は、3名の著者が独自の経験とあらゆる角度から分析した成果が、すぐに企業に導入できるテンプレートにされている点です。経営者に限らず、グループやチーム、プライベート仲間にも、頼もしい一冊として様々なライフスタイルの方々に愛読されています。特に本書は「組織で生きがいを感じたい」と思われる方に是非、お勧めしたい一冊です。
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