
英語学習に本気で取り組みTOEICで高得点が取れたとしても、英語をスラスラ話せるようになるとは限らない。ワーホリ先のカナダで英語をしゃべれず絶望した筆者が、日常の英会話に困らなくなるまで英語力が向上した方法を解説する。※本稿は、中林くみこ『独学で英語を話せるようになった人がやっていること』(リチェンジ)の一部を抜粋・編集したものです。
「英語を使う仕事がしたい!」
渡航先で英語が話せず絶望
わたし自身、英語力が一番伸びたのは、家に引きこもって海外ドラマと洋書漬けになっていた時期です。この話になると「引きこもりってどういうこと?」とよく聞かれるので、ここでわたしの英語遍歴について少しお話しさせていただきます。
わたしは20歳のときに初めて海外旅行へ行くまで、特に海外経験もなく、日本の中学・高校で普通に英語の授業を受け、大学受験をしました。
大学生で就職活動を始めた当時は、氷河期真っ只中ということで難航し、何十社も落ちたなかでやっと拾ってもらったのは、英語はまったく関係がない金融系の事務職でした。
当初の希望とは違いましたが、就職できただけありがたい、ということで社会人をスタート。半ばヤケになって選んだ会社でしたが、そんな選び方が申し訳ないくらいホワイトな環境で、ほぼ毎日定時に帰宅できましたし、休日出勤はゼロ。有給も毎年きちんと消化でき、習い事や国内外の旅行など、OL生活を楽しんでいました。
ただ、その一方で「何かが足りない」というようなモヤモヤした気持ちがあったのも事実です。