本選びの上手い
友人、知人を探せ!

 読むべき本を選ぶのに大切なのは、自分が信頼する人のオススメです。私が最近利用しているのがfacebookです。facebookに読んで良かったと思う本を挙げる人は少なくありません。自分がそれまでに実際に会って話をしたことがあって、「この人の本選びだったらまず外れないだろう」という人が面白かったという本はかなりの確率で購入しています。実際、外れは非常に少ないです。正直に言って、新聞や雑誌の書評欄よりははるかに確率が高いのです。

 特に何人か、私が絶対の信頼を置いている人がいます。いろいろなタイプがいますが、みんな優れた読書家です。そういう友達を探してみるといいと思います。S社のOさん、書評ブロガーのHさん、尊敬する先輩K先生等々、本当に感謝しております。

 もう一つは、恩師の存在です。私の場合は大学院での指導教授であった野中郁次郎先生と、老荘思想家の田口佳史先生の2人から計り知れないほどの示唆をいただいています。そうした存在を持てる人生は幸せだと思います。

 いずれにしても読むべき本も、様々な人とのコミュニケーションの中から探っていくのがいいと思います。

 もちろん、一方通行のコミュニケーションというものはありません。自分が読んで面白かった本も紹介していく。そうすることで、「あの人は本を読む人なんだ」という認識が周囲に生まれます。そこで生まれたネットワークは、勉強会と同じように、本を読むことが恥ずかしくない場になります。まさに「類が友を呼ぶ」です。有益な情報を交換できる場をリアルでもバーチャルでも作っていくことが大切なのです。

 さて、ここまで来て気になるのは「本代」かもしれません。どんどん買っていけば、本代も安くはないと思われるでしょう。私の場合は会社の経費で購入する本も多いので参考にはなりませんが、本は意外と安いものです。これもまた先ほどと同じ比較ですが、呑み代よりも安い。しかも本は読んだ後には知識が残りますが、飲み過ぎた翌日は二日酔いが残るだけです。

 私もお酒は好きなので呑むことを否定しませんが、学べる時に学ぶためにお金を使うことに決して躊躇しないでほしいと思います。

電子書籍はつまみ読み、
オンラインサイトを書店に見立てる

 最近では電子書籍も普及してきました。私もKindle版を多用するようになりました。乱読、熟読、積読と言いましたが、ここで生まれたのが“つまみ読み”です。電子書籍の普及で、まさにつまみ読みが簡単にできるようになりました。

 良い傾向なのか悪い傾向なのか、その判断は難しいところですが、つまみ読みにふさわしい本が最近、どんどん増えています。時事ネタを扱った、それほど深くない読み物などです。週刊誌よりも詳しく背景などがわかる。研究されている部分もありますが、熟読する必要まではない。様々な理由から本は200ページ前後かそれ以上と相場が決まっていますが、実際には50ページ程度で十分な内容の本も多いのは事実です。ノウハウ本などもその類に入ります。

 まじめに全部読むには値しないけれど、その50ページはぜひ読んでおきたい。そんな本で私のKindle版の書棚は溢れています。それができるのが電子書籍のいいところです。電子書籍の場合は最初から薄く本を作ることができるから安い。そういった要約本をもっとたくさん出してくれればありがたいとさえ思っています。