「外国人と会った時に上手に話せるようになりたい」という理由から、オンライン英会話よりも英会話スクールでの学習の方がいまだに根強い(写真はイメージです)

 会社帰りの“おけいこ事”として定着してきた英会話スクール。しかし、近年はビジネスシーンにおけるビジネス英語の需要が急速な高まりを見せ、海外転勤等の前に受講する短期集中型コースや、取引先や外国人上司等との交渉やプレゼンテーションで求められるビジネス英語レッスン等が支持されている。また、2020年の東京オリンピックに参加したいボランティア向け、接客サービスの対応、さらに今後必要になることを見据えた自己啓発向けプログラム等、語学力の習得目的は、多種多様といえる。

 受講者も年齢や性別、職種などが幅広くなったことに併せ、英会話スクールに求められるニーズにも、自ずと変化が生じてきた。通うペースや通える時間、またグループレッスンか個人レッスンか、さらには通学すら不要な自宅でのオンライン学習が可能かどうか等、英会話スクールに求められる要素はもはや「英語の習得度」だけに留まらない。様々な英会話スクール、学習スタイルがある中で、英会話事業に求められているものとは何だろうか。2016年12月にオリコン日本顧客満足度調査が発表した顧客満足度の高い「英会話スクールランキング」(次ページ)の結果から、検証してみたい。

 今回の顧客満足度調査の対象者は、過去5年以内に半年以上英会話スクールに通学をしたことがある15歳以上で、1万814人の回答を得た。評価対象の英会話スクールは、47社。「講師」「カリキュラム・教材」「適切なレッスン料」「授業の受けやすさ」「サポート体制」など10項目に関する質問を行い、それぞれの満足度を10点満点で評価してもらうとともに、「重視する項目」も尋ねた。多くの利用者が重視する項目で評価が高い場合は、ポイントに反映する仕組みになっている。