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河村浩明・シマンテック(日本法人)社長インタビュー
「爆増する“脅威”に打ち勝つ情報保護を企業に提案。
セキュリティ、バックアップ、ストレージを3本柱に」

【第1回】 2011年7月4日
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サプライチェーンにおける日本企業の重要性
大震災後はBCP(事業継続)が焦点に

――現在シマンテックは、法人向けのビジネスに重点を置いている。東日本大震災に見舞われた日本では、データセンターなどに被害を被った企業も多く、今後法人のデータ保護需要は高まっていくと思われる。足もとのトレンドをどう見るか。

 震災前から企業のBCP(災害や事故などに対して、事業活動を継続するための行動計画)への関心は高まりつつあったが、とりわけ震災以降は強い関心が示されるようになった。あるパートナー(自社製品をクライアントへ間接販売する提携企業)によると、BCPを重視する法人向けの販売が、今年に入って4割もアップしたという。

 東北地方の中小企業がダメージを受けただけで、世界のサプライチェーンがマヒしてしまったという事実は、我々にとっても衝撃的だった。世界のビジネスの核を担う日本企業は、サイバーアタックや災害に直面しても、すぐに企業活動を再開できる体制にしておかなければならない。我々は、日本企業が今後もグローバル・サプライチェーンの一翼を担えるよう、お手伝いをしていきたい。

――強みを持つエンタープライズ(大企業)向けのビジネスに加えて、SMB(中堅・中小企業)向けのビジネスを強化する方針を打ち出している。その理由と方針は何か。

 これまではエンタープライズ向けが堅調に伸びていたが、SMB向けはより一層の強化が必要だった。今後は既存パートナーとの連携を密にして、SMB向けの販売を徹底的に強化していく。3月末に、SMBユーザーとパートナーに対してアンケートを行なった結果、いくつかの課題が明らかになった。

 たとえば、SMBユーザーがセキュリティ対策製品を購入する際に重視する条件や、すでに導入している製品を変更する理由は、多くの場合、コスト削減や更新料の見直しとなっている。これを見ても、SMBユーザーの情報保護への関心は、まだ本格化していないことがわかる。

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