世の中に隠れている「リスクのある金融商品」とは?

 投資を検討している人から、時々「投資はしたいけどリスクは取りたくない」という話を聞くことがあります。これは考えようによっては、極めて傲慢で浅ましい発言です。

 リターンの源泉がリスクにある以上、リスクを取らずに利益を得ることなどあり得ません。リスクは取りたくないが儲けたいというのは、自分だけが不労所得を得たいと言っているのと大差ないのです。

 銀行などで販売されている金融商品の中には、「預金」という名称が付いていながら、実質的にデリバティブ取引が含まれており、実はリスクが高いというものが少なくありません。

 リスクは取りたくないが、大きく儲けたいという気持ちが強いとこうした商品にすぐに飛びついてしまい、結果的に大きな損失を抱えてしまいます。