加谷珪一

経済評論家

かや・けいいち/経済評論家
仙台市生まれ。1993年東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP社記者、野村證券グループの投資会社を経て中央省庁・政府系金融機関に対するコンサルティング業務に従事。多くの媒体で連載を持つほか、テレビやラジオで解説者やコメンテーターなどを務める。著書に「日本は小国になるがそれは絶望ではない」(KADOKAWA)、「貧乏国ニッポン」(幻冬舎新書)など。

投資初心者が絶対やってはいけない、「東証の市場再編」に潜む落とし穴
加谷珪一
東京証券取引所がこの4月に市場を再編し、プライム、スタンダード、グロースの3市場編成となった。各市場には新たな上場基準が設けられているが、基準未達のまま「経過措置」でプライム市場入りした企業も多い。こうした状況下では、どの企業に投資すべきか迷っている投資初心者もいるだろう。その助けとなるべく、東証再編の現時点での課題や、「絶対にやってはいけない」ポイントについて詳しく解説する。
投資初心者が絶対やってはいけない、「東証の市場再編」に潜む落とし穴
家電量販店で「メーカー派遣の販売員」がお払い箱になりつつある理由
加谷珪一
去る1月、ビックカメラが「5年以内にメーカー派遣の販売員の受け入れを停止する」と発表し、話題を呼んだ。家電量販店では、すでにノジマが自社社員だけで店頭販売を行っており、接客内製化が進みつつある。だがよく考えると、派遣元の製品だけを薦めるスタッフが集まってお客を奪い合う接客スタイルは不思議である。家電業界では、なぜこんな慣行が定着したのか。そして、派遣販売員はなぜ切り捨てられようとしているのか。これらの理由を歴史的観点から詳しく解説する。
家電量販店で「メーカー派遣の販売員」がお払い箱になりつつある理由
TikTokはなぜステマに手を染めたのか?若者人気に隠された「3つの要因」
加谷珪一
TikTok Japanが、インフルエンサーに報酬を支払い、Twitter上で特定の動画を紹介させていた。TikTokは若者に大人気で、2021年にはGoogleを超えて世界最多のアクセス数を記録するなど、今最も影響力のあるプラットフォームのひとつだ。にもかかわらず、なぜ運営元はステマに走ったのか。その主な要因と、ステマにだまされない「リテラシーの高め方」を解説する。
TikTokはなぜステマに手を染めたのか?若者人気に隠された「3つの要因」
日本が「先進国脱落」の危機にある理由、衰退国家アルゼンチンの二の舞いに?
加谷珪一
アルゼンチンは19世紀以降の世界で唯一、先進国から脱落した国家だ。農産物の輸出で成長したが、工業化の波に乗り遅れ、急速に輸出競争力を失った。時代背景は違うが、似た現象が起きているのが現代の日本である。IT化の波に乗り遅れ、工業製品の輸出力が衰退しているにもかかわらず、社会は現状維持を強く望んでいる。この状況が続けば、アルゼンチンの二の舞いになっても不思議ではない。
日本が「先進国脱落」の危機にある理由、衰退国家アルゼンチンの二の舞いに?
「貧乏国ニッポン」の道筋を決定づけた90年代の出来事 、賃金・技術力で転落…
加谷珪一
日本の国際的な地位が急激に低下している現実について、多くの国民が認識するようになってきた。日本が主要先進国から転落しつつあることは、各種のデータを見れば明らかだが、そうなった理由について積極的に議論されているとは言い難い。これ以上の凋落を防ぐためには、現実を直視し、国際的地位が低下した根本的な原因について検証する必要がある。
「貧乏国ニッポン」の道筋を決定づけた90年代の出来事 、賃金・技術力で転落…
富裕層が「言行不一致」な投資を絶対にしない納得の理由
加谷珪一
豊富な資産を持つ富裕層。彼らが資産を守り、そして増やすために取っている手段の一つが「投資」である。投資には当然リスクも伴うが、資産を増やしてきた富裕層たちはどのような判断基準、行動原理を有しているのだろうか。その原則は、いたってシンプルなものだといえる。
富裕層が「言行不一致」な投資を絶対にしない納得の理由
みずほシステム「異例の改善命令」が、コンサルを儲けさせるだけになる大きな懸念
加谷珪一
金融庁は今月22日、みずほ銀行と親会社のみずほフィナンシャルグループに対して、銀行法に基づく業務改善命令を出した。みずほのシステムを実質的に管理するとも取れる、「異例の措置」であり、注目が集まっている。ただ、こうして管理を強化することで一連の問題が解決するとは限らない。場合によっては、さらに状況が悪化する可能性すらある。
みずほシステム「異例の改善命令」が、コンサルを儲けさせるだけになる大きな懸念
みずほ「IT戦略不在の20年史」を分析、今年6度目のシステム障害が必然の理由
加谷珪一
みずほ銀行が再びシステムトラブルに見舞われている。2021年2月に多数のATMが使えなくなるという大規模障害が発生し、対策を進めていた最中のことだった。ここまで来るとシステムの設計そのものを疑問視せざるを得ない状況であり、メガバンクとしての存在意義すら問われる事態といってよいだろう。この事態を招くに至った、みずほの「IT戦略不在の20年史」を分析し、今年だけで6度目となるシステム障害が必然といえる理由を解説する。
みずほ「IT戦略不在の20年史」を分析、今年6度目のシステム障害が必然の理由
三菱電機、「不正のオンパレード」に陥った名門企業の根本的な問題
加谷珪一
鉄道車両向け空調装置で長年にわたって不正を行っていたことが発覚し、三菱電機の杉山武史社長が引責辞任を表明した。今回のケースではデータをねつ造するソフトウエアまで開発しており、組織ぐるみであることは明らかだ。同社は過去にもパワハラ問題や不正アクセス事件など不祥事を起こしており、組織的な問題を指摘する声は多い。問題が繰り返される根本原因とは何か。歴史も踏まえて考察したい。
三菱電機、「不正のオンパレード」に陥った名門企業の根本的な問題
「東芝報告書」が示唆した、政府介入にとどまらない本質的問題の正体
加谷珪一
東芝の株主総会運営の適正性について調査を行った弁護士が、「東芝と経済産業省が緊密に連携し、株主に対して不当な影響を与えた」とする報告書を公表した。経産省は反論しているが、このような疑義が生じていること自体が、資本市場の信頼性を低下させ、国益を大きく損ねている。報告書の内容が示唆する、本質的な問題とは何か。
「東芝報告書」が示唆した、政府介入にとどまらない本質的問題の正体
ワクチン接種の遅れが日本にもたらす「決定的な格差」の正体
加谷珪一
政府が緊急事態宣言の延長を決定した。とりあえず6月20日までの延長だが、感染状況がどう推移するのか予断を許さない。宣言の延長で経済がより大きな打撃を受けるのは間違いないが、一方である種の「宣言慣れ」も起きている。宣言延長の経済的な影響について探った。
ワクチン接種の遅れが日本にもたらす「決定的な格差」の正体
それでも東芝が買収提案を受け入れた方がいい理由
加谷珪一
英投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズによる東芝への買収提案。この提案を受け入れた場合、どんな効果が期待できるのか。また、安全保障上のリスクも指摘されているが、買収差し止めは現実的な判断といえるのだろうか。指摘されている懸念と、買収によって期待されていることについて解説する。
それでも東芝が買収提案を受け入れた方がいい理由
みずほ銀行3度目のシステム障害が日本の銀行の転換点になるかもしれない理由
加谷珪一
2月28日、みずほ銀行で大規模なシステム障害が発生した。同行におけるシステム開発・運用の経緯と銀行が置かれた状況を考えると、今回のシステム障害は邦銀のIT戦略における大きな転換点になるのではないか、と筆者はみている。
みずほ銀行3度目のシステム障害が日本の銀行の転換点になるかもしれない理由
アマゾンはどこへ行く?ネット通販、クラウド…次なる大変化の予兆は
加谷珪一
米アマゾンの創業者であるジェフ・べゾス氏が、同社の最高経営責任者(CEO)を退任することが発表された。世界的企業となったアマゾンはこれからどんな成長をもくろんでいるのか。これまでのアマゾンの経営戦略から、今後起こり得る変化について考えてみたい。
アマゾンはどこへ行く?ネット通販、クラウド…次なる大変化の予兆は
パンデミック前に「旅客数爆増」の共通点、歴史に見るコロナ後社会の姿
加谷珪一
新型コロナウイルスの感染拡大の長期化に伴って、ポストコロナ社会に対する不透明感が高まっている。人の移動が減り、大規模な業界再編が起こるという大胆な予想がある半面、感染が終わればすべて元に戻るとの楽観的な見方もある。感染終息後の社会に対して不安を抱えている人も多いだろうが、こうした時に頼りになるのが歴史である。
パンデミック前に「旅客数爆増」の共通点、歴史に見るコロナ後社会の姿
脱炭素化に向けた巨額資金の有力な投資先が「住宅」といえるワケ
加谷珪一
2020年はコロナ危機で大変な1年だったが、2021年も引き続き、ウイルスの感染拡大が経済の足を引っ張る可能性が高い。だが水面下では、コロナ危機を超えるインパクトをもたらす大きな変化が始まっている。それは全世界的な脱炭素シフトである。
脱炭素化に向けた巨額資金の有力な投資先が「住宅」といえるワケ
ドコモの割安プランが招く壮大な「ババ抜きゲーム」、泥をかぶるのは誰か
加谷珪一
政府からの通信料金引き下げ要請を受け、最大手のNTTドコモが踏み込んだ料金プランを打ち出した。競合各社の追随はほぼ確実であり、通信料金は大幅に下がる可能性が高くなってきた。だが、通信会社というのは典型的な設備産業であり、簡単にコストは下げられない。料金引き下げは利益の低下に直結する可能性が高い。消えた利益は最終的に誰が負担するのか。
ドコモの割安プランが招く壮大な「ババ抜きゲーム」、泥をかぶるのは誰か
第6回
お金持ちになりたいなら必須の「本当のリスクのとり方」とは?
加谷珪一
世の中には、お金持ちとそうでない人がいる。そして、多くの人はお金持ちになりたいと願っている。お金持ちになるには、何が必要なのか?
お金持ちになりたいなら必須の「本当のリスクのとり方」とは?
第5回
ふつうの人は「お金を惜しみ」、お金持ちは「お金を◯◯」する
加谷珪一
世の中には、お金持ちとそうでない人がいる。そして、多くの人はお金持ちになりたいと願っている。お金持ちになるには、何が必要なのか?
ふつうの人は「お金を惜しみ」、お金持ちは「お金を◯◯」する
第4回
なぜお金持ちは「お金を惜しまない」のか?
加谷珪一
世の中には、お金持ちとそうでない人がいる。そして、多くの人はお金持ちになりたいと願っている。お金持ちになるには、何が必要なのか?
なぜお金持ちは「お金を惜しまない」のか?
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