にぎり寿司のネタは魚介類に限ります。刺身なので良質なタンパク質が多く、脂肪量は最低限です。しかも魚介類には、ご飯に含まれる糖質の代謝を促進するリジンというアミノ酸が豊富です。ちなみに、アミノ酸とはタンパク質を構成する成分のこと。タンパク質をつくっているもの、と覚えておいてください。
魚介とご飯を一緒に食べると、リジンによってご飯の糖質がエネルギーとして消費されます。すると、余分なカロリーとして残りにくくなるのです。
特にタイ、ブリ、ヒラメやアジを食べるとダイエット効果が高まります。これらの魚には、炭水化物を燃焼させるために必要なビタミンB1が豊富だからです。
にぎり寿司なら低脂肪、低カロリー、高タンパク質の理想的なダイエット食になるのです。たとえば、イカは80キロカロリーしかありませんし、脂質もわずか0.4グラムしかありません。
また、にぎり寿司のよさは1貫ずつ食べられることにあります。小さいものを何回にも分けて食べることにより、食べる動作の回数が増えます。これが脳に満腹感を与える刺激として伝わり、適量で満足できるのです。満足感を得られると食欲も自然に抑まります。
回転寿司では
男性なら7~8皿が目安
お寿司と言えば、回転寿司を想像する人が多いのではないでしょうか? お寿司が安価で気軽に食べられて本当に便利ですよね。
ただし、回転寿司は次々とにぎり寿司が流れてくるので食欲をムダに刺激してしまう弊害もあります。見ていると、ついつい手が伸びてしまいます。
そんなときは、お茶を1杯飲んで、お腹を膨らませてあげると、食べすぎを防ぐことができます。食前に水分をとると、食欲を促すホルモンの分泌が抑えられて、ムダな食欲が消えていきます。
女性なら6皿、男性なら7~8皿程度が太らない量の目安です。
回転寿司で私が必ず食べるネタはアジです。
炭水化物は余ると脂肪に変化して体にたまってしまいます。そこで、炭水化物を代謝してエネルギーに変えるビタミンB1が豊富なアジがおすすめなのです。
ビタミンB1は熱に弱いので、生で食べる寿司はビタミンB1をとるのに非常に効率がいいのです。
アジはおろしショウガと一緒に食べると、ショウガの辛味成分のジンゲロンが食べたカロリーや体にたまった脂肪を燃やすサポートをしてくれます。