「売れる商品がわかる」アプリを開発
昨年11月から今までの出来事を時系列に並べてみると、その変化の激しさがよくわかる。
2月 シンガポール店閉店
3月 渋谷パルコに出店
(数日後に震災が起き、一時パルコが閉店となるが復活)
6月 全日空とのコラボ広告(プロダクトプレイスメント=後述)開始
7月 ファン40万人突破。アプリ「sg gallery」をリリース
8月下旬 伊勢丹新宿店メンズ館に出店予定
(年内に関西方面進出予定)
毎月大きなステップを上っているといった印象だが、とりわけ、7月に発表したアプリ「sg gallery」はソーシャルメディアのビジネス活用において新たな提案となるものだ。
http://www.facebook.com/japan.satisfactionguaranteed?sk=app_118876824865879
sg galleryはその名の通り、コレクションの写真が一覧できるアプリだ。服の写真にそれぞれ「いいね!」がついていて、ユーザーは自分のお気に入りを友達と共有することができる。
これだけなら、Levisなども取り入れたやり方なので、格段目新しくはない。ポイントは、写真をすでに出ている商品ではなく「これから作る商品」つまりサンプルの写真であるということだ。
現在、sg galleryのページにはsgの展開する2011年秋冬コレクションの写真がまとめて掲載されており、ユーザーは「いいね!」を使ってお気に入りの商品やコーディネートをFacebook上で友達と共有する。メーカーは、「いいね!」がたくさんついた人気のサンプルだけを商品化することで、売れないリスクをなくすことができるばかりか、ファンのエンゲージメントを高めることができる。まさに一石二鳥のアプリと言えるだろう。ファッション業界に限らず、すべてのメーカーにとって興味深いアプリになるのではないだろうか。