「知人に誘われていくつかの交流会に参加しましたが、事前の参加申し込みが面倒だし、会費が高いわりに結局『つまらなかった』で終わることがほとんどでした。そこで、交流会の『ココが嫌い』という点をリストアップし、それらを排除する仕組みを考えたのが『ちいクラ』なのです」(永岡さん)

176人が集まった「第4回江東区地域クラウド交流会」。今回の参加者の満足度は88.6%だった

 そのためか、毎回、参加者にアンケートをとると、80%以上の満足度を得ており、評判が口コミで広がることで、江東区のように何度も開催に至る自治体が多いようだ。

「ちいクラ」をきっかけとしてビジネスチャンスが生まれる例も少なくない。例えば、釧路市での開催時に「地元に劇場をつくりたい」とプレゼンした起業家がいたが、これがきっかけで土地の紹介を受け、その後、融資も決まり、今、その実現に向けた準備が進行しているという。劇場ができることによる地域の活性化が期待されている。

 将来的には1700以上ある市区町村すべてでの開催を目指すが、「来年度中に全都道府県で1ヵ所以上の開催を実現させたい」と永岡さん。みなさんの町に「ちいクラ」がやってくる日も近いかもしれない。

「各地で最も応援票を得た起業家が各都道府県の代表として集まってプレゼンする、いわば『ちいクラ甲子園』のような全国大会も実施してみたいですね」(永岡さん)

 今後も「ちいクラ」はユニークな仕掛けで盛り上がっていきそうだ。

(藤崎雅子/5時から作家塾(R))